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色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の旅 [本]

久々に読むハードカバーがこれだった、1Q84以来の村上春樹体験。

この感想は寂しいものだった。
遂に僕の思春期は終焉を迎えてたいうことをまざまざと感じさせられた。

この村上春樹的な世界の中に浸って深く柔らかく頭を陶酔させられる年頃では、もはや僕はなかった。

寂しいが、それほどにこの小説は僕にステキな時間を与えることは無いままに、幕を閉じた。

決してこの本を他人にススメることは無いと思う。

あああ、残念。

この作品が駄作な訳ではなく、
僕と彼の世界の間にこれまで存在した通用門が閉じられてしまったのだろう。

懐かしき、大学時代の思い出の実体験と読書体験。


なんだか、34才、2児の父にして初めて大人になった事を実感している。
そんな感想です。





色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2013/04/12
  • メディア: ハードカバー


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コメント 1

エコピーマン

村上春樹さんの著書は 最近「ノルウェーの森」を読んだくらいです 1Q84も読もうかなって思いましたが
信者のような方もいらっしゃいますが それに
便乗したくなかったから 辞めました
ノルウェーの森の内容は 私と同様精神疾患の
恋人の物語りなんて 想像もしていませんでした
時代背景が 違うから 何となく新鮮さはありませんでした
男性も 青春の1ページとして 回想していく内容でした
この作品も 長い間読もうと思っていたのですが
単行本になって安かったから 手に取りましたノルウェーの森
by エコピーマン (2014-06-22 00:19) 

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