ザ・コーヴ [AppleTV]
ヒサビサノAppleTV稼働。
2009年度第82回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞などを
受賞し話題になった「ザ・コーヴ」を鑑賞した。
これは、
スリリングなエンターテインメントとしてとてもよく出来ている。
楽しめました。
内容はというと、イルカ漁を批難したドキュメンタリーで、その舞台は日本の和歌山県太地町が主となっており、そこで伝統的に行われているイルカの追い込み漁をいわば盗撮することで衝撃的な映像を獲得し巧みなプロパガンダ作品にとなっている。
賛否両論、
というか日本国内の意見としてほとんどが「否」であるようだが、
いろいろ物議を呼ぶだけの力作ではあるのだ。
僕はこの映画を見て、
これまで知らなかった情報に触れることができた、
その意味では大変見る価値のあるものだと思った。
例えば、、、
まずは定期的にこれだけの頭数のイルカが日本で捕獲されていた事実。
そして、そこから世界全国へイルカショー向けに出荷されていて1頭が1500万円ほどで取引されていること。そしてその他のイルカ達は食用に供されるという事実もまた知らなかった。この太地町は世界一のイルカの供給地らしいこと。
個人的には食用で殺すことはないかな〜っと思うけど。
イルカの頭数が増加するとその他の魚が過剰に捕食されて激減する恐れでもあるのなら、害獣として駆除するのは人間社会ではあるいみ当然だけど。
イルカって美味しいの?
僕はクジラは美味しいと思いません。
本作中では
イルカをクジラと偽って全国で販売しているという話にも触れられているが、
この真偽は定かではない。
そしてイルカが食物連鎖の際、体内に水銀を濃縮することで水銀という毒を、イルカ肉から摂取することによる人体への影響にも言及している。ここで水俣病の例をとりあげているが、、、、ここどう考えてもおかしい。たかが自然界での濃縮で水銀のレベルが高くなっても、水俣病レベルの人的被害がでるとは思えない。これは欺瞞だ。
この辺の話をいれるから、ややこしいが、
要は、結局、「イルカはかわいいから、守りたい。」というだけの主張でしかなく、ただの趣味嗜好の違いが問題なだけ、、、だからこの映画弱い。
やはり、人は人以外を殺していいのが現実だから、あとはその人の社会に有害な行為以外は、善悪の問題ではなく、好みの問題でしかないと思う。
主人公はもともとイルカを捕獲し、調教しTV番組を製作するなど言わばイルカ漁を先導した人物が、自らの捕獲したイルカの死を持って転向し、過激なエコテロリストに成ったのだ。これはやはり「かわいい」からという理由でしかない。
どうしても説得力にかけるよ。
そして、これは一概に言えないが、西洋キリスト教文化の方はこの自らの正義を持って他に干渉したがるようだ。イスラムへのそれも似た構造があるし、、ただそれだけなら良いが、市民レベルの個人の正義と国家レベルの富への志向が結びつくと大変怖い事が起こりうるのが近現代史ではないかな。
とかっって感じで、僕個人は食用でイルカを欲しいとは思いません。
でも、それを声高に叫びたいとも思いません。
面白い映画でした。
2009年度第82回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞などを
受賞し話題になった「ザ・コーヴ」を鑑賞した。
これは、
スリリングなエンターテインメントとしてとてもよく出来ている。
楽しめました。
内容はというと、イルカ漁を批難したドキュメンタリーで、その舞台は日本の和歌山県太地町が主となっており、そこで伝統的に行われているイルカの追い込み漁をいわば盗撮することで衝撃的な映像を獲得し巧みなプロパガンダ作品にとなっている。
賛否両論、
というか日本国内の意見としてほとんどが「否」であるようだが、
いろいろ物議を呼ぶだけの力作ではあるのだ。
僕はこの映画を見て、
これまで知らなかった情報に触れることができた、
その意味では大変見る価値のあるものだと思った。
例えば、、、
まずは定期的にこれだけの頭数のイルカが日本で捕獲されていた事実。
そして、そこから世界全国へイルカショー向けに出荷されていて1頭が1500万円ほどで取引されていること。そしてその他のイルカ達は食用に供されるという事実もまた知らなかった。この太地町は世界一のイルカの供給地らしいこと。
個人的には食用で殺すことはないかな〜っと思うけど。
イルカの頭数が増加するとその他の魚が過剰に捕食されて激減する恐れでもあるのなら、害獣として駆除するのは人間社会ではあるいみ当然だけど。
イルカって美味しいの?
僕はクジラは美味しいと思いません。
本作中では
イルカをクジラと偽って全国で販売しているという話にも触れられているが、
この真偽は定かではない。
そしてイルカが食物連鎖の際、体内に水銀を濃縮することで水銀という毒を、イルカ肉から摂取することによる人体への影響にも言及している。ここで水俣病の例をとりあげているが、、、、ここどう考えてもおかしい。たかが自然界での濃縮で水銀のレベルが高くなっても、水俣病レベルの人的被害がでるとは思えない。これは欺瞞だ。
この辺の話をいれるから、ややこしいが、
要は、結局、「イルカはかわいいから、守りたい。」というだけの主張でしかなく、ただの趣味嗜好の違いが問題なだけ、、、だからこの映画弱い。
やはり、人は人以外を殺していいのが現実だから、あとはその人の社会に有害な行為以外は、善悪の問題ではなく、好みの問題でしかないと思う。
主人公はもともとイルカを捕獲し、調教しTV番組を製作するなど言わばイルカ漁を先導した人物が、自らの捕獲したイルカの死を持って転向し、過激なエコテロリストに成ったのだ。これはやはり「かわいい」からという理由でしかない。
どうしても説得力にかけるよ。
そして、これは一概に言えないが、西洋キリスト教文化の方はこの自らの正義を持って他に干渉したがるようだ。イスラムへのそれも似た構造があるし、、ただそれだけなら良いが、市民レベルの個人の正義と国家レベルの富への志向が結びつくと大変怖い事が起こりうるのが近現代史ではないかな。
とかっって感じで、僕個人は食用でイルカを欲しいとは思いません。
でも、それを声高に叫びたいとも思いません。
面白い映画でした。
この記事でこの内容を知りました。一寸いろいろなことを関連付けて考えてしまいます。辺野古の沖のジュゴンの生息地が基地建設で危ないとか、、、。そういうことにはどんな考え方をしているのか知りたくなりました。
by さきしなのてるりん (2013-05-25 22:25)
さきしなのてるりん さん
そうなんですよね、ジュゴンも守るために、沖縄でのアメリカ軍基地へも反対してもらいたいと思っちゃいますよね。そこはオリバーさんの趣味思考の違いでジュゴンには興味ないかもしれませんが。
by ツヨ (2013-05-26 12:09)
気になっていた映画だったので
内容がわかって良かったです
by chima (2013-05-31 11:38)
chima さん
僕は面白かったですよ。
by ツヨ (2013-05-31 19:07)