ミュンヘン

とても疲れる映画だった。

そのワンカットごとに漲る緊張感、目が離せなく、肩に力がはいる。
また中でも印象に残ったのは音響効果での場面の演出、すごく上手だ。銃撃音と爆弾の爆発音はスゴイ、スピルバーグ監督だけにプライベートライアンの経験がものをいうのだろう。

この映画はユダヤ人である監督の自戒としても大きな意味を持つと思う。冷静でバランスの取れた視点から「暴力の連鎖」の一例であるミュンヘン事件を描き、一歩踏み込んで言ってしまえばユダヤ人の国家イスラエルを批判している。
復讐の英雄であった主人公も後半では、おまえこそただのテロリストじゃんっていうような典型的な姿、眼をしてしまっていた。
ラストシーンがちょっと以外だった、僕としては不意打ちを食った感じだった。
ツインタワーが「お前ら、忘れるなよ。俺はここでずっと見ているぞ。」って訴えているようで怖かった。(まぁ監督の中では全てこのカットに繋げるためだったんだろうけど。)



エリク・バナ良かったなぁ。

スピルバーグ監督って本当凄いですわ。こんなに幅のある作品を多く作るなんてね

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• 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
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